2009.12.25
【エコム営業マン便り】名物教師
過日かの有名私立中学校灘中の名物国語教師橋本先生97歳の特集をNHKでみました。灘中というと灘高・東大とお約束された、まあ受験に関係ない人でも知っている名門なわけです。(ちなみに私がお受験のころ東京では、番町小・麹町中・日比谷高・東大というのがエリートと言われる人の行く道だったりしましたが・・・灘高は開成とかラサールとかとともに有名になりつつあった時代でした)そんな中学の先生が教科書を使わず「銀の匙」という小説を3年間教材として、小説にでてくる様々なことを実体験させながら「知識を沢山得ることが勉強ではなく、わからないことを自分で調べることが勉強だ」を教えられたそうです。授業は横道に逸れっぱなしだったそうですが、さぞ楽しい勉強ができたことでしょう。その教材「銀の匙」中勘助著が気になって気になって、やっと見つけて読みました。語彙が多く、表現が面白いのと、みずみずしい少年の感性を見事にあらわしていて、あわい、はかない、切ない思いがしました。それにしてもこの小説を使ってどんな授業だったのか受けてみたいものだなあと感じたのであります。
私の通っていた都立高校にも名物教師がいました。漢文の先生で、自分の製作した映画を見せるのが授業でした。まともな授業を受けた記憶はないのに、いまでも論語の一節を覚えていたりするので、きっといい教育をうけていたのだと、今になって思うこのごろです。
子曰く 「恐妻令色少なし仁」 我日に我が身を三省す だなあ