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2012.05.30

【新・エコム心得帳】漏電・配線用遮断器の取り扱い

 1:遮断器(ブレーカ)の状態図(図-1~3参照)
図-1~3

①操作用レバー、②テストボタン(赤)、③漏電表示ボタン(白または黄)
・投入した状態(図-1)
  操作レバーはON側に上がっていて、レバーは動かない。
  漏電表示ボタンは飛び出していない。
・開放した状態(図-2)
  操作レバーはOFF側に下がっていて、レバーは動かない。
  漏電表示ボタンは飛び出していない。
・遮断(トリップ)した場合(図-3)
  操作レバーは中間の位置にあり、フラフラの状態である。
  漏電表示ボタンが飛び出ている。

2:遮断した場合の取り扱い
(1)遮断したブレーカの見分け方
  上記図-3のように、操作レバーが中間の位置にあり、フラフラしている。
(2)投入方法(図-4参照)
図-4

  中間の位置にある操作用レバーを、完全にOFF側に下げてから、ON側に投入する。

2012.05.21

【新・エコム心得帳】感電防止と事故処置

【6つの感電防止のポイント】

1:絶縁不良・接地不良・充電部露出等の不良は早急に改修する
2:屋外・水気・危険物・公衆の出入りする場所等の配線機器には漏電遮断器を取り付ける
3:点検・修理等の作業は回路を停電してから行い、充電部には接近しない
4:濡れた手足で触れない
5:素人工事はしない
6:正しい作業手順・安全教育を行う

【感電事故の処置について】
機敏かつ冷静に!

1:感電している機器のスイッチを素早く切る
(絶縁用保護具使用)
2:救急車の手配をする
3:呼吸・脈拍を確認後、人工呼吸・心臓マッサージを行う
4:再発防止のため、感電場所に接近しない

2012.05.12

【新・エコム心得帳】感電事故例

過去に起こった事例を紹介します。

・発生日時 : 1995年1月
・場 所   : 製造プラント設備内地下ピット
・被災者   : 1名(A、死亡)
・事故状況 :
 (1)被災した作業員(A)は、スイッチを開放して水のある場所でポンプの修理をした
 (2)被災者Aは修理後、水中ポンプの調子をスイッチを投入状態で点検していた所、絶縁不良で漏電した水中ポンプに触れて感電した
 (3)水中ポンプのアース線は、手元スイッチ側のアース線より外れていた
 (4)水中ポンプには、漏電遮断器が取り付けてなかった

これは「モーター絶縁不良による、漏電発生」が事故原因です。
「問題点」を洗い出し、事故防止の「教訓」を考えてみましょう。

2012.05.01

【新・エコム心得帳】感電事故を防ぐには

【アース】と【漏電遮断器】の二つを取り付けると、感電事故を防ぐことができます。

【アース】を取り付けると、人体に流れる電流を少なくできます。アース抵抗値を低く維持管理することが大切です。

これは、電流の大きさを小さくするだけで、電気を遮断することができません。

さらに【漏電遮断器】を取り付けると、漏電が発生した場合、瞬間的に電気を切ります。

万一、漏電が発生しても、【アース】と【漏電遮断器】の二つを取り付けると、安心できます。

2012.04.26

【新・エコム心得帳】人体に流れる電流と時間の関係

人体に電気が流れるとき、
①【電流の大きさ】によって人の感じ方が、②【流れる時間】によって危険度が、それぞれ変わります。

① 1mA–>ピリッと感じるが、危険ではない
① 5mA–>痛みを感じるが、危険ではない
①10mA–>耐えられないほどビリビリくるため、長時間は危険

ここまでは、自力で電流から逃れられる大きさです。

① 30mA–>筋肉の硬直が起こり、接触部より離れないため、
   ②数分間が限度
① 50mA–>強いけいれんや失神が起こるため、
   ②数秒から数分で危険
①100mA–>接触部に痕跡が残り、失神し、心配停止が起こるため、
   ②0.75秒が限度

2012.04.18

【新・エコム心得帳】通電経路による危険度

「手から手へ」通電した危険度を100とした場合、体の各部分の度合いを百分率で表します。

頭 部:200
胸 部:250
上腕部:130
脚 部:140
足の裏:100

手足の皮膚より、腕、脚、頭、そして胸の順番で危険度が高くなります。

2012.04.12

【新・エコム心得帳】感電はどの様な時に起こるのか

感電は、主につぎの3つの場面で起こります。

1:絶縁不良の電気機器–>人体–>大地
2:通電中の電線1–>人体–>通電中の電線2
3:通電中の電線–>人体–>大地

このうち、機器の外部に電気が流れている「漏電」は、1の電気機器です。電流の漏れを防ぐ絶縁体が古くなったり、傷ついたりして起こります。

感電が事故になる要因も3つあります。

A:通電経路(体のどの部分か)
B:電流の大きさ(どれくらいの量か)
C:通電時間(どれくらいの時間か)

これら3つの要因の組み合わせによって、事故の度合いが変わります。

2012.04.05

【新・エコム心得帳】感電事故発生状況

統計では感電事故により、年間20~30人が亡くなっています。
災害の死亡比率が全産業では1%ですが、感電では16%です。感電はいったん災害が発生すると、死亡する危険が極めて高いのです。

特徴は「6月から9月の夏場」に集中して発生すること。夏は直接肌を露出することが多く、暑さで汗をかく人が多いためです。
汗をかくと皮膚や衣類の電気抵抗が減少します。これは低い電圧(600V以下)でも大きな電流が流れることになり、感電しやすくなるからです。

2012.04.02

【新・エコム心得帳】電気編を公開していきます

燃焼・加熱といった熱技術の基本から、機械・材料・電気・燃焼制御に至るまで、エコムマンとして知っておきたい事、役立つ技術や知識を公開してきました「エコム心得帳」。

4月からは「電気編」と題して、さらに具体的な情報を順次公開していきます。ぜひご覧下さい。

2008.07.31

【新・エコム心得帳】共育

最終日は、エコムの社是「共育」をご紹介します。

会社案内やHPにも掲載していますが、その詳細がエコム心得帳の1ページ目に書かれています。
少し長くなりますが、エコムとしての大切な文章ですので、ご紹介をして、本心得帳を終了させていただきます。
長らくご愛読ありがとうございました。

本ブログは引き続き継続・更新を致します。
「社長ブログ」をはじめとする「エコム営業マン便り」「製造現場、生中継!」「エコム新顔日記」といった社員の本音を、
また、新たな業界情報である「エコム製品ニュース」をお楽しみ下さい。
※※※※※社是「共育」※※※※※
ひとつの集団が組織的に統制されたとき、そこには思想が生まれる。その思想が力となったとき、その集団は栄える。

社会に育ててもらう
   社会に貢献する
会社に育ててもらう
   会社を創りあげてゆく
人に育ててもらう
   人を育ててゆく
仲間に育ててもらう
   仲間を育ててゆく

すべての相互関係の中で、よりよい会社環境を自分たちの手で創りあげてゆこうと言う源泉が「共育」のなかにふくまれているのである。

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