2008.01.18
【新・エコム心得帳】焼き入れ②
<焼入れ Quenchig>
長所:硬度、耐摩耗性が得られる
短所:もろくなったり、残留応力が生じる。条件によっては焼割れ、焼曲がりが発生する。
アルミニウムの熱処理合金では「溶体化処理」がこの焼入れにあたります。
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2008.01.18
<焼入れ Quenchig>
長所:硬度、耐摩耗性が得られる
短所:もろくなったり、残留応力が生じる。条件によっては焼割れ、焼曲がりが発生する。
アルミニウムの熱処理合金では「溶体化処理」がこの焼入れにあたります。
2008.01.17
<焼入れ Quenchig>
一旦、加熱、保持したものを急冷すること。
常温の水や60℃~80℃の油で冷やすことが多い。
刃や刃物の焼入れがよく知られています。
2008.01.16
<オーステナイト系ステンレス鋼>
18クロムステンレス鋼に、ニッケルを8%添加し、約摂氏1100度まで加熱します。その後急冷却する事により含有する炭化物をオーステナイト組織に溶け込ませます。
こうする事により、常温では通常存在し得ないオーステナイト組織を保てるようになります。
オーステナイト組織の特徴である「磁性を持たない」という性質を持ったまま、強度の加工等をするとその部分のみマルテンサイト化し、磁性を持つようになることがあります。
代表的なステンレス鋼としては「18-8ステンレス鋼」があります。
2008.01.15
<マルテンサイト系ステンレス鋼>
ステンレスのままでは脆すぎますので、焼き入れをしてマルテンサイト化した後焼き戻しを行い、靱性を高めます。
この熱処理後の強度は、炭素の含有量によって変化し、一般的には低炭素な程靱性に優れ、高炭素な程耐摩耗性に優れるという性質を持ちます。代表的なマルテンサイト系ステンレス鋼としては、「13クロムステンレス鋼」があります。
2008.01.12
<フェライト系ステンレス鋼>
ステンレス鋼の中でも炭素含有量が少なく、クロム含有量が多いほど純粋な体心立方構(ferrite)となります。こういったステンレス鋼をフェライト系ステンレス鋼と呼びます。
クロムの含有量が多い事から、耐食性に優れるという特徴を持ち、代表的なフェライト系ステンレス鋼としては、「18クロムステンレス鋼」があります。
2008.01.11
<ステンレスの種類>
非常に多くの種類の存在するステンレス鋼ですが、大きく分けると、
①フェライト系
②マルテンサイト系
③オーステナイト系
の三種に分類する事ができます。
フェライト、マルテンサイト、オーステナイトとは、それぞれ金属組織の名称になります。
2008.01.10
<ステンレス鋼とは >
ステンレス(正確にはステンレス鋼)、その語源にはご存じの通りstain(汚れ)less(無し)から来ており、汚れない、すなわち錆びにくい鋼ということで名付けられました。
ステンレス鋼が錆びにくい理由は、メインの合金成分であるクロム(元素記号24:Cr)が鋼の表面に強固な酸化皮膜を形成する為で、その皮膜が、それ以上の酸化を防ぐのです。
鋼を錆びにくくする為には、およそ11%のクロムが含まれる事が必要で、ステンレス鋼は全てこれ以上のクロムを含む合金です。
2008.01.09
<鋼の種類②>
鉄は炭素ばかりでなく、ケイ素やマンガン、クロム、ニッケル、タングステンなどいろいろな元素を加えることによって、さまざまな性質をもった別の鉄に変身します。
「炭素鋼」に他の元素を加えて強くした鋼を「合金鋼」と呼んでいます。
そして、この合金鋼と炭素鋼の一部のものを「特殊鋼」と呼び特殊な強さを要する用途に使われています。
・特殊鋼 …… 合金鋼 …… SCr(クロム鋼)など
工具鋼 …… SK (炭素工具鋼)・SKD(合金工具鋼)・SKH(ハイス鋼)など
・特殊用途鋼 …… ステンレス鋼 …… SUS304など
・ばね鋼 ……………… ピアノ線など
・軸受鋼 ……………… SUJなど
・耐熱鋼 ……………… SUHなど
・磁性鋼 ……………… 焼結磁石など
2008.01.08
<鋼の種類①>
普通鋼
・SS材(一般構造用圧延鋼)
・SPCC (冷間圧延鋼板)
・S-C (機械構造用炭素鋼)など
一般に使われている鉄は、Feの他にいろいろな元素を含んでいますが、その中でも特に炭素は鉄に重要な影響を与える元素です。
この炭素の含有量によって、純鉄、鋼(0.03~1.7%)、銑鉄(1.7%)などと呼び分けられています。炭素の量が多くなると、鉄は硬さを増す一方でもろくなり、炭素の量が少ないほど、柔らかくなり粘り強くなります。
2008.01.07
<鋼の特徴②>
・硬くて強い:他の金属元素を加えたり、熱処理を行うことによって、その強さや硬さや性質を自由に調節することができます。
・粘り強い:常温でも加工ができ、加熱すると、より簡単に圧延や鋳造などの加工ができます。
他にも、鉄を溶かして型に流し込むことによっていろいろな形の鋳物を造ることができたり、溶接ができることも特徴です。