【新・エコム心得帳】ステンレスの知識⑤
<オーステナイト系ステンレス鋼>
18クロムステンレス鋼に、ニッケルを8%添加し、約摂氏1100度まで加熱します。その後急冷却する事により含有する炭化物をオーステナイト組織に溶け込ませます。
こうする事により、常温では通常存在し得ないオーステナイト組織を保てるようになります。
オーステナイト組織の特徴である「磁性を持たない」という性質を持ったまま、強度の加工等をするとその部分のみマルテンサイト化し、磁性を持つようになることがあります。
代表的なステンレス鋼としては「18-8ステンレス鋼」があります。