【今日の一言】上海に行ってきました。
先月中国の上海と杭州に行ってきました。どちらも中国内では経済的に裕福な都市ではありますが、上海については今更ながら、完全に東京をぶっちぎっている状況です。どこまで行っても大手町と言った感じで、肌で感じるスピード感は日本のそれとは全く違います。
中国の場合ご存知のように共産主義のトップダウン型なので、指導者の方向性が決まれば、凄まじい勢いでことが進んでいきます。杭州で訪問した工場も以前は手招いて誘致されたにも拘わらず、今では「地上げ」にあっているようでした。多分破格の条件でしょうが、日本ではあり得ないですね。
でも、一体どこからこんなにお金が沸いてきているのだろう?
日本では消費税を上げる上げないで、何年も停滞し、一向に税収も上がらず今では慢性的な事業仕分け状態ですが、中国では国が保有している土地を小出しに切り売りしています。それも日本の国家予算レベルの額です。これではかないません。
それでも上海市民の平均月収は3万円程度ながら、マンションの価格は日本と同レベル。こんな経済が成り立つのだろうか?それだけ貧富の差が大きいということです。
以前、温家宝首相がこんな事を言っておられたとか。
「中国の抱える最も重要な国情は13億と言う人口である。これはいくら小さな問題でも13億を掛ければ大問題いになり、逆に大きな富を得ても13億で割れば一人当たりの配分は非常に小さい」
今、我々が見ている中国の好景気と国民の生活は必ずしも比例しないことを実感した次第です。