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【エコム製品ニュース】吹込んだ分だけ漏れる

モノを高温まで加熱するのには伝熱,赤外線輻射,燃焼ガスであぶる,最近流行りの誘導加熱(いわゆるIH)や電子レンジのようにマイクロ波(2.45GHz)を使った誘電加熱など様々な方法があります.ここでは燃焼ガスを使う・・・すなわち火を使う方法について述べましょう.燃焼装置は小さく簡単な装置でも高密度に熱エネルギを発生させる事が出来る事を日々の生活でも実感しますよね.

ところが,熱い空気やガスが充満した炉内に火を吹き込む・・・つまり燃焼ガスを吹き込むと,吹き込んだ燃焼ガス体積と同じ体積の熱い炉内ガスが炉から押出されてしまいます.しかも熱いまま・・・もったいないですね. 上記の伝熱,赤外線,IH,マイクロ波などを使った加熱ではこうした無駄は生じません.火を吹き込むという事をしなければならないために,どうしても無駄が出てしまうのです.

そこで,熱い炉内ガスの逃げ道を1箇所に絞ってしまう事が出来ないか?と考えましょう.炉内を密閉空間にして1箇所だけ外へ出る排気管をつければいいわけです.そしてこの排気管に熱だけを回収する装置を付けたらどうでしょうか? ガスや空気(流体)は通すけれど,その熱だけは通さない装置・・・それが「熱交換器」というモノです. 特に,捨てられる熱・・・排熱を回収する目的の熱交換器を”Recuperetor” 「レキュペレータ」と呼びます.ちょっと噛みそうな単語ですね.しかし,これがすごい省エネ効果をもたらします.

さて,それは具体的にどんなものでしょうか? 典型的な熱交換器の1つに , “Shell and Tube” 「シェル&チューブ」熱交換器というのがあります.沢山のメーカから製造・販売されていて,食品から原子力発電所まで幅広く使われている熱交換器の定番中の定番です.

参考:

http://www.zensin.co.jp/heat/hcl.html

http://www.kamui.co.jp/seihin/suirei/suirei.html

http://www.ncljp.com/exchanger/unper/shelltube.html

http://www.hinopile.co.jp/product/shell_tube.html

と,Webサーフィン(死語?)をしたところで今日はここまで.

次回は「シェル&チューブ熱交換器」をガスバーナに組込んだら? というおはなしです.