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2011.05.11

【今日の一言】読書のすすめ 「歴史に学ぶ」

昨年は大河ドラマの「龍馬伝」をきっかけに、司馬遼太郎氏の「竜馬がゆく」全5巻を読破しましたが、今年は時代的にはその続編ともいえる「翔ぶが如く」全10巻を読んでいます。まず感じるのは当時の時代の移り変わりの速さです。現在でも時代の移り変わりは早いと感じますが、想像を絶します。

この小説の主題の一つは征韓論ですが、これは単なる武力による朝鮮開国やロシアの南下防止対策ではなく、廃藩置県後の士族の立場と行き場をなくしたその感情が、まさに時代の流れに付いて行けず、最終的には征韓論と言う思想へ変化し、そしてその思想に頼らわず得なかったのでしょう。

西郷隆盛が最期に戦った西南戦争だけでも3万人以上の犠牲者が出ています。この明治維新における様々な激突が現代日本の礎に繋がっていることが、この小説で理解できます。

小説的には「竜馬がゆく」の様な脚色?はほとんどなく、全10巻と言うボリュームを見ても、読み応え十分な骨太な小説です。

ちなみに1990年当時の西田敏行主演の大河ドラマ「翔が如く」のDVDを試しにレンタルショップで借りてみましたが、画質の悪さに見れたものではありません。これも時代の流れです。

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第3工場のつつじが今年もそろそろ満開です。